医療職 進路で志望理由書はどう書く?初心者でも書ける作成手順
メモから完成まで3ステップで仕上がる志望理由書の書き方
【この記事のポイント】今日のおさらい3つ
- 医療系志望理由書は「きっかけ」「この職を選ぶ理由」「この大学を選ぶ理由」「将来像」の4ブロックで考えると、初心者でも書きやすくなる
- 真っ先にやるべきは「メモ出し」。文章にする前に、体験・気づき・大学の特徴を箇条書きで出してから型に流し込む
- 岐阜医療科学大学の場合は、「医療総合大学」「チーム医療教育」「国家試験合格率・実習環境」という”その大学ならでは”を1~2個だけ自分の言葉で入れると、説得力が一気に上がる
この記事の結論
志望理由書は「文章力」ではなく【①きっかけ②大学で学びたいこと③将来像】の3つを、自分の経験でつなげて書けば必ず形になります。
結論として、最初からきれいに書こうとせず「メモ→型に当てはめる→削って整える」という3ステップで進めると、医療職らしい熱意が伝わる志望理由書が仕上がります。
一言で言うと「志望理由書は『4つの箱』にメモを入れてから文章にすれば書ける」ことが重要です。最も重要なのは「医療職を目指したきっかけ」「岐阜医療科学大学を選んだ理由」「将来の自分」の3つを、自分の体験でつなげることです。失敗しないためには、いきなり完成形を書こうとせず、「メモ→構成→推敲」の順番を守ることが大切です。
医療系志望理由書で必ず入れるべき4つの要素
要素① 医療職を目指した”きっかけ”(Why)
看護・検査・放射線・薬学…どの医療職でも、「なぜこの職を目指そうと思ったのか」は志望理由書の核になります。
ここで大事なのは、「人の役に立ちたい」だけで終わらず、いつ、どこで、誰との関わりの中で、何を感じたかを一つ入れることです。
例のパターンとしては:
- 家族の入院・通院を支える中で医療者の姿を見た
- 自分や家族の病気・ケガの経験
- ボランティアや職場体験で感じたこと
- 学校での保健委員活動や福祉体験学習
志望理由書がまったく書けなかったとき、一番効いたのは「中3の時の病院での出来事をそのまま書き出してみる」ことでした。文章になっていなくても、「あのとき、点滴の針を怖がっていた弟に看護師さんがひざを折って目線を合わせてくれた」など、具体的な場面だけまず書く。そこから「自分も『誰かの不安な時にそばにいられる人』になりたい」と言葉が出てきました。
正直なところ、きれいな言い回しはいりません。自分の中で一番印象に残っている場面を、そのまま紙に出すことがスタートです。
要素② 「この職を選ぶ理由」と自分の性格・経験
次に必要なのは、「なぜ医師ではなく看護師なのか」「なぜ検査技師なのか」など、職種の選択理由です。
ここでのポイントは、自分の性格・得意なこと、高校までに頑張ったことを、この職種の特性と結びつけることです。
「相手の話を聞くことが好き」「部活で後輩のケアをしていた」など、職種の特性と重なる部分を具体的に述べます。
看護学科に合格した知人は、こう話していました。「正直なところ、私は勉強が得意なタイプではありません。でも、バレー部で3年間、レギュラーではなかったけれど後輩のケアや怪我のサポートをしてきて、『目立たなくても必要な役割がある』と感じました」と述べ、さらに「この経験は、病院というチームの中で、自分の役割を考え続ける力につながると思っています」と続けたそうです。
聞いていて、「それなら病院のチームの中でも粘り強くやれそうだな」と想像できました。「部活の話なんて、面接で意味あるのかな」と思いがちですが、そこに医療職に通じる要素がにじんでいれば、十分アピール材料になります。
要素③ 「なぜこの大学か」(How:大学選択理由)
医学部・看護系の志望理由書の書き方では、「この大学を選んだ理由」を入れないのはNGと何度も書かれています。
岐阋医療科学大学の場合、先輩の志望理由を見ると、以下のような声が多く見られます。
「医療に特化した岐阜県唯一の医療総合大学である点に魅力を感じた」「チーム医療演習やコミュニケーション演習など、医療総合大学ならではのカリキュラムに惹かれた」「オープンキャンパスで見た実習設備の充実と、主体的に動いていた在学生の姿が印象的だった」
大学ポートレートや公式サイトでも、「医療にまっすぐ。」というコンセプト、看護・検査・放射線・薬学など医療系学科が集まった医療総合大学、チーム医療教育(他学科との合同演習)、高い国家試験合格率・就職率を支えるサポート体制が、岐阜医療科学大学ならではの強みとして紹介されています。
志望理由書では、これらの中から「自分の志望理由と重なる部分」を1~2点だけ選び、「医療に特化した総合大学であり、看護だけでなく検査や放射線など多職種の学生と一緒に学べる点に魅力を感じました」や「オープンキャンパスで体験したコミュニケーション演習を通して、『チーム医療の中で発言できる看護師』を育てようとしている姿勢に共感し、この大学で学びたいと考えました」と、自分の言葉に変えて書いてみてください。
「パンフレットの丸写し」にならないよう、見てどう感じたかを必ずセットにするのがコツです。
要素④ 将来の姿・大学で学びたいこと(Future)
最後に、「大学で何を学び、その先どうなりたいか」を書きます。
導入として将来像(結論)、本論として きっかけ・職種選択理由・大学選択理由、まとめとして大学で学びたいこと・決意表明という構成が推奨されています。
看護系の例なら、「将来は、地域の病院で退院支援に携わる看護師として、患者さんが安心して自宅に戻れるよう支えたいと考えています」と述べ、「そのために、貴学の地域看護学や在宅看護の授業・実習を通して、病院と在宅をつなぐ看護を学びたいです」という形で、働きたいフィールド(地域の中小病院、急性期、在宅など)、そこでの具体的な役割、そのために大学で学びたいことを短くまとめます。
「まだはっきり決められない」という人は、「今の時点で考えている将来像」と正直に書いて大丈夫です。
初心者でも迷わない”3ステップ作成手順”
ステップ① いきなり書かない。「9マスのメモ」を作る
志望理由書が書けない最大の原因は、「頭の中だけで考えていること」です。
まずは文章にしないで、きっかけ・経験・大学研究のメモを出すことから始めましょう。
おすすめは、ノートに9マスを書く方法です。
行としては:
- きっかけ
- 今までの経験(部活・委員会・家庭など)
- 岐阜医療科学大学の特徴
列としては: A. 事実(何をしたか/何があったか) B. その時の気持ち C. そこから学んだこと
この9マスに、短いメモをどんどん書き込んでいきます。
きっかけ×事実の例:「中3のとき、祖母が入院」「点滴を嫌がる祖母を、看護師さんが根気強く説得していた」
きっかけ×気持ち:「怖いのは祖母だけじゃなく、支える家族もなんだと気づいた」
きっかけ×学び:「自分も『そばにいてくれる人』になりたいと思った」
この段階では、文法は気にしなくてOKです。正直なところ、このメモ作りが一番しんどいですが、ここさえ乗り越えれば文章化は一気に楽になります。
ステップ② 型に当てはめて”骨組み”だけを書く
医療系の志望理由書は次のような型にすると書きやすいです。
- 導入(結論・将来像)
- きっかけの体験
- この職を選ぶ理由(性格・経験とのつながり)
- この大学を選んだ理由(カリキュラム・環境など)
- 大学で学びたいこと・将来の目標
ステップ①で作った9マスのメモから、上の①~⑤に対応するものを選んで短文でだけ書いてみます。
導入の例:「私は将来、地域の病院で患者さんと家族を支える看護師として働きたいと考えています」
きっかけの例:「中学3年のときに祖母が入院し、怖がっている祖母に看護師さんが繰り返し声をかけている姿を見て…」
職種理由の例:「高校では保健委員としてクラスメイトの相談に乗ることが多く、人の不安を聞くことにやりがいを感じました」
大学理由の例:「貴学は医療総合大学として、看護だけでなく他の医療職の学生と一緒に学ぶチーム医療教育があり…」
将来の例:「チーム医療の一員として退院支援に関わり、病院と自宅をつなぐ看護ができるよう学びを深めたいです」
この段階では、1項目2~3文で構いません。穴が全部埋まったら、志望理由書の骨組み完成と考えてOKです。
ステップ③ 推敲は「削る・具体化する・岐阜医療らしさを足す」の3つだけ
最後に、重なっている表現を削る、抽象的な表現を具体化する、岐阜医療科学大学らしさを1~2行足す、この3つだけを意識して整えます。
(1)削る
「人の役に立ちたい」「人のために何かしたい」のような同じ意味の言葉が並んでいたら、どちらかに絞ります。
(2)具体化
「大変だと感じた」を「夜勤明けで疲れているはずなのに、患者さん一人一人に目線を合わせて話していた」と変えたり、「貢献したい」を「高齢の方が多い地域で、退院後の生活まで見据えた看護をしたい」と変えたりします。
(3)岐阜医療らしさ
先輩の声・大学紹介・パンフレットから、自分の志望理由に近いポイントを拾います。
「医療に特化した岐阜県唯一の医療総合大学であり…」「チーム医療演習やコミュニケーション演習など、多職種と協働するカリキュラムに魅力を感じ…」「国家試験合格率の高さと手厚いサポート体制に安心感を持ちました」といった表現が考えられます。
ここでも、「パンフレットのコピー」にならないよう、だから自分はこうしたいまで書くのがポイントです。
実体験と”よくある失敗”から学ぶ志望理由書のコツ
よくある失敗1:「いいこと」を並べるだけで”自分の話”になっていない
「抽象的なフレーズだけの志望理由書」は最も多いNG例として挙げられています。
ありがちなパターン:「私は人の役に立ちたいと考えており、医療は人を笑顔にできる素晴らしい仕事だと思います。また、チームワークも大切だと考えています」
これだと、その学校の誰が書いても同じです。
高3の夏に書いた最初の志望理由書がまさにこれで、担任に赤ペンで「で、あなたの話は?」と書かれました。ショックでしたが、そこから「自分の具体的な経験を1つ入れる」ことに徹底的にこだわりました。
「人の役に立ちたい」はみんな言えます。「いつ、どんな場面でそう感じたか」は、自分にしか書けません。
よくある失敗2:「その大学でなければならない理由」が書かれていない
「『医療職になりたい理由』と『この大学を選んだ理由』をごちゃまぜにせず、両方を書くこと」と何度も繰り返されています。
先輩の声を見ると、岐阜医療科学大学を選んだ理由として、「医療に特化した総合大学で、多職種と一緒に学べる」「地元で医療職として働きたいので、自宅から通いやすい」「国家試験合格率が高く、サポートが手厚い」などが多く、それぞれが自分の将来像や生活と結びつけて語っています。
後輩も、はじめは「国家試験合格率が高いから」とだけ書いていました。そこに、「勉強が得意ではない自分でも、補習や少人数の指導を受けながら国家試験を目指せる環境に魅力を感じた」と自分の弱みとセットで書くことで、一気に『その大学で学びたい理由』としての説得力が増しました。
実体験:書けなかったところから”2日で仕上げた”話
秋、志望理由書の締切まで1週間を切っているのに、全く手が動かない時期がありました。夜中にパソコンの前に座って、「志望理由書 看護 例文」と検索し、いくつものサイトを開いては閉じる。そのたびに、ページの下の方にある立派な例文に気後れしてしまう。
そんなとき、学校の先生にこう言われました。「正直なところ、例文みたいなきれいな志望理由書はいらない。あなたの『ここまでの3年』と『これからの4年』が分かる文章にしよう」と。
そこから、先生と一緒に「9マスのメモ」を作り、翌日までに骨組みだけ書いていく宿題が出ました。その夜は、ノートに書きなぐるだけで終わりましたが、不思議と「0から1」になった感覚がありました。
翌日、先生とメモを見ながら「ここはもう少し具体的に」「この大学じゃなくても言えるので、岐阜医療の特徴を足そう」と1時間話しただけで、「あとは自分で書けそう」という手応えが生まれました。仕上がった文章を読み返したときの、小さな安堵感。「翌朝の目覚め」が、前日までとは少し違っていたのを覚えています。
「上手さ」ではなく、「自分の3年間と、この先の4年間を自分なりに言葉にできたか」。それが、志望理由書を書き切ったときに残る感覚なのだと思います。
よくある質問(FAQ)
Q1. 何文字くらい書けばいいですか?
A. 大学ごとの指定に従います。岐阜医療科学大学の自己推薦書では、「本学を志望する理由」「これまでに頑張ったことと学び」を枠内に収まるように記入する形式が採用されています。
Q2. 志望理由書で一番重要な部分はどこですか?
A. 「きっかけ」と「この大学を選んだ理由」です。この2つが具体的であれば、多少文章が拙くても熱意は十分伝わります。
Q3. 成績があまり良くなくても、志望理由書でカバーできますか?
A. 成績を完全に覆すことは難しいですが、「苦手教科にどう向き合ってきたか」「それでも学びたい理由」を正直に書くことで、評価は変わります。
Q4. ボランティア経験がなくても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。部活動・委員会・家庭での役割など、日常の中での経験から「人と関わる姿勢」を示せれば問題ありません。
Q5. ネットの例文をそのまま使うのはバレますか?
A. ほぼ確実に伝わります。面接で深掘りされたときに、自分の言葉で説明できなくなるので、参考にする程度にとどめ、自分の体験と必ず置き換えましょう。
Q6. 保護者や先生にどこまで添削してもらっていいですか?
A. 誤字脱字や構成のチェックは大いにしてもらって構いません。ただし、文章そのものを書き換えてもらうと自分の言葉が薄くなるので、あくまでアドバイスベースに留めるのがおすすめです。
Q7. 岐阜医療科学大学向けに意識すべき点は?
A. 「医療総合大学」「チーム医療教育」「地域医療への貢献」「国家試験合格率・就職率」といった強みを、自分の志望理由と1~2行で結びつけることです。
Q8. 志望理由書と面接の内容は揃えたほうがいいですか?
A. 大枠は揃えたほうが良いです。志望理由書を台本にして、面接ではその要点を自分の言葉で話せるようにしておくと、一貫性が出て評価されやすくなります。
まとめ
医療系志望理由書は「きっかけ」「職種選択理由」「大学選択理由」「将来像」の4要素を押さえれば、初心者でも構成に迷わなくなります。
書き始める前に「9マスのメモ」で体験・気持ち・学びを出し切り、それを志望理由書の型に流し込んでから、最後に削る・具体化する・岐阜医療らしさを足す、の3ステップで整えます。
岐阜医療科学大学については、「医療総合大学」「チーム医療教育」「国家試験合格率・実習環境・就職支援」など、公的データや先輩の声に基づく特徴を、自分の志望理由と結びつけて書くと説得力が増します。
完成度よりも、「自分の3年間と、これからの4年間をどう過ごしたいか」を、自分なりの言葉で書き切ることが一番大切です。
頭の中には医療職になりたい理由があるのに、いざ白い画面や用紙を前にすると手が止まってしまい、志望理由書の例文サイトを何度も開いては閉じてしまう人は、今がアクションを起こすタイミングです。
まずはそのページに「きっかけ」「頑張ったこと」「岐阜医療で学びたいこと」の3つの見出しを書き、それぞれに「キーワードを3つずつ」だけメモしてみてください。その9個のメモが、あなたの志望理由書を最後まで書き切るための、一番強い味方になります。
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