
ん?これは何だろう?カラフルな色をしているね。 そうだね!これは生薬(しょうやく)の原料になる植物や動物・鉱物の一部だよ。 生薬?薬局で処方してもらう薬とは違うの? 生薬はこれらを加工した薬のことだよ。「漢方薬(かんぽうやく)」は、この生薬を組み合わせた薬なんだ!シナモンやハトムギといった食べ物と同じ原料からつくられるものもあるね! なるほど…。薬剤師を目指す私たちにとって、生薬の勉強は大切ってことだね。講義ではどんなことを学んでるの? 2年生になると「生薬学実習」といって実際に多くの生薬に触れながら、実習を行うよ!少し実習の様子をのぞいてみよう!
—実習室—

きれいな実習室だね。これは何をやっているの。
漢方薬で処方される生薬を種類ごとに分類しているよ。実習では、生薬に触れながら観察することができるから、1年生で学ぶ薬用植物学・生薬学の知識を深めることができるんだよ。 生薬を見てどの生薬か判断できるようになる事も薬剤師の大切なスキルだね。おや?器具を使って何か作業を始めたね!

生薬を乳鉢(にゅうばち)ですりつぶしているところだね。日本薬局方(医薬品に関するルールブック)に従って、生薬に有効成分が入っていることを確認するんだ。有機化学や機器分析学などの他の授業で学んだ知識とつながるから、理解もより深まるね! なるほど、生薬の有効成分を知って、適切に扱う事が薬剤師としても重要なんだね! 今回はほんの一部だけど、生薬学実習の授業では生薬の見た目や匂い、味を体感しながら、薬に関する知識・技能を学んでいるよ。 生薬学実習で薬剤師に必要な知識の幅も広がるね!体験し、触れて、感じながら身につけていく薬の知識。医療の学びは、未来の誰かを支えるチカラになる。4回にわたってお届けした実習レポート、読んでくれてありがとう!
