- スーパーオキサイド消去に係るフェノール化合物の構造特性とその反応メカニズムに関する研究
- 酵素の高分子修飾法の開発とその応用に関する研究
- アセチルコリンエステラーゼ阻害活性を有するフラボノイドの合成
- 核磁気共鳴分光法を利用した天然有機化合物の立体化学に関する研究
- 高活性・高選択性を実現する革新的触媒システムの開発
- がん、神経変性疾患(パーキンソン病、アルツハイマー病)、生活習慣病の治療・予防を目的とした医薬品や機能性食品の開発
- 腸内細菌叢(腸内フローラ)制御による炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)および腸管感染症の治療・予防法の研究
- 医薬品による環境汚染に関する調査研究
- 各種核内受容体の有機リン系難燃剤に対する応答性評価
- 神経栄養因子様物質の探索および応用に関する研究
- 抗肥満作用を有する物質の探索およびその作用機構に関する研究
- Mohsペーストの新規製剤設計と臨床応用に関する研究
- 薬薬連携による患者貢献に関する研究
- 輸液ポンプのけん引が点滴時間に及ぼす影響と輸液セットの素材による影響
薬学科
高い倫理観と強い使命感を持ち、
地域医療・保健・福祉に貢献
豊かな人間性と医療人としての高い使命感を持ち、生涯にわたり地域社会の保健・医療・福祉に貢献できる薬剤師を目指します。
学科の特長
知識と技術の習得
- 徹底した基礎学力強化
- 充実した臨床薬学教育
- 未来を見据えた薬学教育
コミュニケーション教育
- アクティブラーニングを
取り入れた早期体験学習 - コミュニケーション・
ワークショップ演習
学習支援
- 学生カルテを使った個人面談
- 教育支援センターによる
個別サポート - オンライン自習システムの導入
動画でみる学科の特長
5つのポイント
徹底した学力強化で、知識と技術の習得をサポート
薬学を学ぶ土台となる化学や生物の科目を入学前からサポート。苦手とする学生に対して、GプロジェクトやGドリルで徹底した基礎学力強化に取り組んでいます。また充実した臨床薬学教育と未来の薬学に対応できるよう常に教育内容もアップデートしています。
学習支援システムを活用したきめ細やかな指導
薬剤師に必要な人間性を育む本学独自の
コミュニケーション教育
患者さんの状態把握や他の医療従事者と連携するチーム医療の実践には、高度なコミュニケーション技術が求められます。薬学部では、独自のカリキュラムや授業形態を通じて、医療現場を想定した実践的なコミュニケーション能力を養います。
早期体験学習(1年次)
入学後の早期に、将来像を明確にする目的で薬剤師の活躍する病院や薬局、企業の現場を見学します。見学後には、グループディスカッションを通じて、医療機関が社会に果たす役割や問題点などについて考え、広い視野から医療・薬学の理解を深めます。
コミュニケーション・
ワークショップ演習(2年次、3年次)
劇団「文学座」と連携して体験型講義を行います。医療現場を想定した演劇プログラムを通して、患者さんの状態把握やチーム医療の連携で重要となる高いコミュニケーション能力を身に付けます。
地域に根差した幅広い学びの場がある
在宅医療等に精通している看護学部の教員から地域医療活動について学び、地域における薬剤師の役割について理解を深めます。患者さま・生活者本位の視点と在宅での保健・医療における実践的能力を演習により養います。さらに、地域の外国人の健康や保健課題等に対応できるよう、英語及びポルトガル語での応対方法を含め地域での健康サポートの在り方や実践方法などを学びます。
専門教員による研究ができる
講義・実習・演習により薬学専門知識や技術を修得する一方、さらに深い専門性や研究する態度、創造力、倫理感などを身に付けるため4年次から特別研究(卒業研究)を行います。3年次に、配属先の研究室を決定して、4~6年次にかけ、文献講読や研究テーマに関する実験等を行って、卒業論文としてまとめます。
教育目的について
薬学部の教育目的
- 地域医療に貢献する医療人の一員として、保健医療の現場で主体的に活躍できる薬剤師を育成する。
- 高い倫理観と専門性並びに国際感覚を身につけ、社会の多様な役割を果たすことができる薬剤師を育成する。
-
医療・薬物療法の進歩に応じた薬剤師としての職能の多様化に積極的に対応し、チーム医療の一員として高い技術と
コミュニケーション能力を発揮できる薬剤師を育成する。
学位・資格について
学位(本学卒業により授与) | 学士(薬学) |
---|---|
取得を目標とする資格 | 薬剤師(国家試験受験資格) |
取得可能な資格 |
|
ご挨拶
永瀬 久光薬学部長
薬学部薬学科は、本学の建学精神「技術者たる前によき人間たれ」のもと、医療人としての高度な知識や技術を持つことはもちろん、高い倫理観と強い使命感をもち、地域医療・保健・福祉に貢献する、人間性豊かな薬剤師の育成を目指しています。
新たな医薬品が次々と開発され、薬物療法の進化は目覚ましく、より高度な知識や技術を持つ薬剤師が求められています。チーム医療の一員として、医療現場で働く臨床家としての薬剤師はもとより、臨床マインドを持った薬学・生命科学研究者、技術者の育成も目指しています。本学のように看護学科、臨床検査学科、放射線技術学科を有する学際的な教育、研究環境が整った医療総合大学は、薬学を学ぶのに最適な場所だと言えます。
本学のカリキュラムは、薬学の専門科目を1年生から段階的に増やしていく楔(くさび)型となっており、卒業後の皆さんの職場となる病院・薬局、製薬企業、行政の現場での活躍がイメージできる授業を多く取り入れるなど、魅力的なものとなっています。
同じ薬学を目指す仲間と将来の希望が叶うよう、様々なことに挑戦し、楽しく有意義な6年間となるよう、主体的に積極的に学んでください。多種多様な分野での教育や研究で活躍する専門性豊かな教員は、そんな皆さんを全力で支援し、応援します。
宇野 文二薬学科長
本学の薬学科は、薬学の基礎科目から実践的な薬剤師養成のための応用科目までを、医療系総合大学としての特徴を生かして体系的に学ぶことができます。現代医療は、薬剤師などの種々の医療専門職が情報を共有して相互連携を図り、患者の診断・治療を協働して行うチーム医療で成り立っています。本学では、薬学のカリキュラムの中でチーム医療を学修することができ、加えて在宅医療等の地域医療活動についても学び、保健・医療における実践的能力を発揮するスペシャリストとしての薬剤師養成に力を入れています。
大学では、充実した講義・実習・演習により、薬学の専門知識や技術を修得します。4年次からは特別研究を行い、深い専門性を学ぶと同時に問題発見・解決能力を養い、薬剤師として研究する態度、創造力、倫理感などを身に付けます。同じく高学年では、医療現場を想定した専門的なコミュニケーション教育を受け、患者や地域社会の人々の視点に立った薬剤師としてのスキルに磨きをかけます。このように、本学では、基礎と専門の双方向から薬剤師としての能力向上を目指し、教職員一丸となって皆さんを社会で活躍できる薬剤師の世界に導きます。皆さんの若い力を、私たちと一緒に薬学の世界で生かしましょう。
薬学部 自己点検・評価
薬学教育の第三者評価機関である「薬学教育評価機構」は、国内の大学薬学部における6年制薬学教育プログラムの第三者評価を実施しています。2024年4月、本学部は薬学教育評価機構より、本学部開設後4年目の2023年度(令和5年度)に「薬学教育(6年制)第三者評価 評価基準 平成30年1月」に基づいた自己点検・評価を実施し「自己評価2023」として公表することを求められました。
つきましては、現時点での岐阜医療科学大学薬学部における薬学教育プログラムの検証として、「自己評価2023」をここに公開致します。
カリキュラム体系図
分野 | 1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | 5年次 | 6年次 |
---|---|---|---|---|---|---|
薬学準備科目 | 自然科学/社会・人文科学/外国語 | |||||
薬学基本科目 | 基本事項 | 基本事項 | 薬学と社会 | |||
薬学と社会 | ||||||
薬学専門基礎科目 | 薬学基礎(物理) 講義・実習・演習 | |||||
薬学基礎(化学) 講義・実習・演習 | ||||||
薬学基礎(生物) 講義・実習・演習 | ||||||
薬学専門科目 |
衛生薬学(講義・実習・演習) 医療薬学(講義・実習・演習) |
衛生薬学 | ||||
医療薬学 | ||||||
薬学臨床(講義・実習・演習) | ||||||
特別研究(卒業研究) |
カリキュラム
区分 | 分野 | 科目名 |
---|---|---|
薬学準備科目分野 | 自然科学 | 化学/物理学/生物学/数学/情報処理/統計学/薬学基礎実習 |
社会・人文科学 | アカデミック基礎セミナー/アカデミック技法/コミュニケーション・ワークショップ演習Ⅰ・Ⅱ/ ボランティア技法※/社会慣習・マナー技法※/手話技法※/心理学※/ 社会学※/教育学※/経済学※/法学※/ 健康スポーツ実技 | |
外国語 | 基礎英語/英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ/英会話Ⅰ/英会話Ⅱ※/ポルトガル語/ ドイツ語※/韓国語※/中国語※ | |
薬学基本科目分野 | 基本事項 | 医療コミュニケーションⅠ・Ⅱ/薬学概論/薬学入門/医学概論/チーム医療論/倫理学/生命倫理学 |
薬学と社会 | 薬学基礎セミナー/地域診療薬学/医療経済・制度論/薬事関係法規Ⅰ・Ⅱ/実践社会薬学/薬局経営論※ | |
薬学専門基礎 科目分野 |
薬学基礎(物理) | 物理化学Ⅰ・Ⅱ/物理系実習/物理系薬学演習/分析化学Ⅰ・Ⅱ/機器分析化学 |
薬学基礎(化学) | 無機化学/有機化学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ/化学系実習/化学系薬学演習/生薬学/生薬学実習/生薬学演習/薬用植物学/有機構造解析学/天然物薬品化学/生体有機化学 | |
薬学基礎(生物) | 機能形態学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ/生化学Ⅰ・Ⅱ/微生物学Ⅰ・Ⅱ/免疫学Ⅰ・Ⅱ/分子生物学/細胞生物学/生物系実習/生物系薬学演習 | |
薬学専門科目分野 | 衛生薬学 | 公衆衛生学/食品化学と健康/衛生化学Ⅰ・Ⅱ/衛生系実習/衛生系薬学演習/サプリメント概論※ |
医療薬学 | 薬理学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ/薬理系実習/薬理系薬学演習/薬物動態学Ⅰ・Ⅱ/薬物動態学実習/薬物動態学演習/感染症治療学Ⅰ・Ⅱ/放射線検査医学総論/臨床検査医学総論/病態薬物治療学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ/病態薬物治療学演習/製剤学Ⅰ・Ⅱ/セルフメディケーション論/臨床統計解析学/医療品情報学/医療情報系薬学演習/漢方薬学/漢方の基礎/悪性腫瘍治療学/臨床薬剤学/病態情報解析学/地域健康サポート演習/処方解析演習/医薬品副作用学/症候学/創薬化学特論※/医薬品開発概論※/香粧品学※/鍼灸治療論※ | |
薬学臨床 | 早期体験学習/救急処置法/フィジカルアセスメント論/フィジカルアセスメント演習/実務実習プレ教育Ⅰ・Ⅱ/在宅・地域医療薬学演習/薬局実務実習/病院実務実習/臨床薬学演習/チーム医療演習/総合薬学特論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ/災害薬学 | |
薬学研究 | 特別研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ |
注 ※選択科目
6年間の流れ
1
年
次
基礎分野を通じて主体的に学ぶ姿勢を育む
薬学を学ぶ上で基礎となる自然科学系科目、社会・人文科学系科目、外国語科目などを学びます。また、医学概論や薬学概論、倫理学などの薬学の基本科目及び物理系、化学系、生物系の専門基礎科目を学びます。さらに、早期体験学習を行って、薬剤師へのモチベーションを高める動機づけを行います。
2
年
次
薬学の基本的な科学力を高め、専門科目の履修を開始
薬学の基本的な科学力を高めるために、物理系、化学系、生物系の専門基礎科目について、より専門的な講義、実習、演習からなる授業科目を履修します。また、薬理学などの専門科目の履修を開始します。さらに、「地域診療薬学」などを履修して地域における薬剤師についての見識を深めます。
3
年
次
薬学の専門性を高めながら他学科教員による専門教育を行う
衛生薬学系、医療薬学系の講義、実習、演習からなる薬学専門科目の授業科目を履修して、薬学の専門性を高めます。また、患者さまのからだの情報の収集や薬物療法の実践からなる臨床薬学系科目、放射線技術や臨床検査などの他学科教員による専門教育などを行って、臨床能力を強化していきます。
4
年
次
5年次に行うプレ教育・特別研究(卒業研究)を開始
3年次に引き続き、薬学専門科目を履修します。5年次に行う病院・薬局実務実習を効果的に進めるためのプレ教育を行うと共に、この実習を行うために必要な薬学共用試験(CBT、OSCE)の合格を目指します。また、特別研究(卒業研究)も開始します。
5
年
次
病院実務実習・薬局実務実習の開始
病院11週間、薬局11週間にわたる病院・薬局実務実習を行って、それまでに学んできた知識・技能・態度を基に、臨床現場での実践的な臨床対応能力を身に付けます。実習は、実習先の実習指導薬剤師と本学の担当指導教員が密接な連携をとって行います。一方、実習の合間には、特別研究(卒業研究)を担当教員の指導の下に進めていきます。
6
年
次
特別研究の発表、国家試験合格を目指す
6年間の薬学教育の総括として各分野の系統別の総合薬学特論を行って、最新の薬物療法や臨床試験に必要な知識を学び、それぞれの科目の総合的な理解を深め、薬剤師としての実践的能力を身に付けます。また、特別研究(卒業研究)のまとめと発表を行って、基本的な科学力、研究能力、プレゼンテーション力を高めます。
氏名 | 職位 | 学位 | 専門分野 |
---|---|---|---|
山岡 一清(学長)
|
教授 | 博士(医学) | 細菌学 |
永瀬 久光(学部長)
|
教授 | 薬学博士 | 環境化学物質、毒性学的研究、環境リスク評価手法、環境内動態、無害化処理法 |
宇野 文二(学科長)
|
教授 | 薬学博士 | 物理系薬学、分析化学、機能物質化学 |
伊藤 哲朗 | 教授 | 博士(薬学) | 化学系薬学 |
稲垣 直樹 | 教授 | 薬学博士 | 免疫薬理学 |
梅村 雅之 | 教授 | 博士(薬学) | 医療系薬学、機器医療薬学、臨床薬学、薬学教育学 |
金子 葉子 | 教授 | 博士(医学) | 神経科学一般、神経化学・神経薬理学 |
笹井 泰志 | 教授 | 博士(薬学) | 物理系薬学、高分子化学、医用生体工学・生体材料学 |
重山 昌人 | 教授 | 博士(薬学) | 病態・薬物治療学、臨床薬剤学、製剤学、悪性腫瘍治療学、フィジカルアセスメント論 |
杉山 剛志 | 教授 | 博士(医学) | 感染症、粘膜免疫、免疫とフローラ |
田中 邦彦 | 教授 | 博士(医学) | 生理学、宇宙医学 |
野下 俊朗 | 教授 | 博士(農学) | 有機化学、生物生産化学・生物有機化学 |
松原 守 | 教授 | 博士(薬学) | 生物系薬学、機能生物化学、細胞生物学、構造生物化学、応用生物化学 |
森 博美 | 教授 | 博士(薬学) | 医療系薬学、救急医学 |
安田 公夫 | 教授 | 博士(医学) | 生命・健康・医療情報学 |
宗林 さおり | 教授 | 学士(理学) | 保健機能食品、セルフメディケーション、食品化学、食品衛生、一般用医薬品 |
岩城 壮一郎 | 准教授 | 博士(薬学) | 生化学、分子生物学、細胞生物学、脂質生物学 |
小畑 孝二 | 准教授 | 博士(農学) | 循環力学 |
高 鑫坤 | 准教授 | 博士(薬学) | 天然資源系薬学 中国哲学 |
世戸 孝樹 | 准教授 | 博士(医療薬学) | 薬物動態学、安全性 |
谷澤 克弥 | 准教授 | 博士(薬学) | 医療系薬学 |
西村 英尚 | 准教授 | 博士(医学) | 代謝学、医療系薬学 |
濱武 通子 | 准教授 | 博士(薬学) | 公衆衛生学・健康科学、衛生学 |
松井 敦聡 | 准教授 | 博士(薬学) | 生物系薬学、薬理学一般、神経化学・神経薬理学 |
萬代 大樹 | 准教授 | 博士(薬学) | 有機化学、合成化学、化学系薬学 |
村上 泰介 | 准教授 | 博士(医学) | 分子生物学 |
所 俊志 | 講師 | 修士(薬学) | 微生物学、免疫学分野(腸内細菌叢、粘膜免疫) |
中山 麻美 | 講師 | 博士(英語教育) | 応用言語学 |
仲山 千佳 | 講師 | 博士(薬学) | 医療系薬学、認知科学 |
井戸 章子 | 講師 | 博士(薬学) | 環境系薬学、衛生学、公衆衛生学・健康科学 |
吉岡 弘毅 | 講師 | 博士(学術) | 時間薬理学、時間毒性学、健康科学 |
磯野 蒼 | 助教 | 博士(薬科学) | 物理系薬学、ペプチド合成、有機化学 |
小縣 綾 | 助教 | 博士(農学) | 放射線科学、生体関連化学、創薬化学 |
深谷 匡 | 助教 | 博士(薬学) | 生薬学・天然物化学 |
岡野 亮子 | 助手 | 学士(教養学) | 生態学 |
春田 ちづる | 助手 | 学士(文学) | |
疋田 清美 | 助手 | 博士(薬学) | 生物系薬学 |
特別研究(卒業研究)
特別研究(卒業研究)は、薬学研究に必要な技能を身に付け、問題解決能力の向上を図り、企画力やプレゼンテーション能力を高めることを目的としています。
4年次に配属先の研究室において、研究テーマの設定や文献講読、情報収集、研究倫理に関する対応等を行います。5年次には、それらに基づく実験、研究を行い、6年次にまとめと研究発表を行います。
特別研究(卒業研究)の流れ
4年次
3年次に各教員の専門分野から研究内容の概略を提示し、学生の希望や能力等を勘案して各研究室への配属を決定します。学生は、担当教員と相談しながら、研究テーマを決め、テーマに関する国内外の研究成果を調査、評価して研究課題達成のために解決すべき問題点を抽出して、研究計画を立案します。また、必要な研究倫理に基づいた対応を学びます。
5年次
研究計画に基づき、研究倫理や法規範を遵守して研究を遂行します。実験が必要な場合は、機械器具や備品、薬品等を適切に扱って研究に取り組みます。
研究の過程で生じてくる新たな課題や問題について、担当教員の指導を受けながら、解決していきます。これらの研究内容をまとめ、ゼミで報告や討論を行って完成させていきます。
6年次
引き続き、必要に応じ研究を遂行し、研究成果のまとめと発表を行います。
研究成果の効果的なプレゼンテーションや適切な質疑応答を行って、研究成果を報告書や論文としてまとめます。更に、学年全体で研究発表会を行って、学生全員が個々の研究成果を発表します。
特別研究テーマ
物理系研究室
医薬品や医療材料の多くは体の中で効果的に作用を発揮させる必要があります。その課題解決を目的に、物理系研究室では主に高分子を利用して病変部位(細胞)に効率よく薬を届けるシステムや人に優しい医療材料の開発などを研究します。
研究テーマの例化学系研究室
医薬品の多くが有機化合物であり、薬学関連の仕事に従事する者にとって有機化学は極めて重要な分野です。有用化合物や医薬品の合成を効率的にできる革新的触媒の開発を目指すとともに新しい分子変換技術の開発研究を行います。また、生物活性化合物の構造と薬理作用の相関に関しても研究対象としています。
研究テーマの例生物系研究室
医薬品の多くは細胞に発現しているタンパク質(受容体や酵素など)などに結合して働きます。生物系研究室では、病気の発症に関わるタンパク質の機能構造を明らかにすることで、より有用で副作用の少ない医薬品開発や新規化合物の分子生物学的評価ができるよう研究を進めます。
研究テーマの例衛生薬学系研究室
生活の中で使用される化学物質は、食物、水、空気を汚染し、気づかないまま体内に取り込まれ、病気を引き起こすことがあります。衛生系研究室は、主に環境汚染物質、農薬、食品添加物、医薬品などの化学物質を研究対象に、これらの化学物質をより安全に利用できるように環境衛生学的、毒性学的研究を行います。
研究テーマの例医療薬学系研究室
医薬品は、細胞に働き効果を発揮します。医薬品が、組織の中でどのように分布し、どうやって細胞に結合して細胞内で働くかなどを研究します。
研究テーマの例薬学臨床系研究室
病院や薬局などの臨床現場と共同で、各疾患に対して実践の場で使われる医薬品の効能・効果・副作用などに関する臨床的研究を中心に、医療コミュニケーションに至るまでの広範囲な研究テーマを取り上げています。
研究テーマの例薬学科の特色に応じた徹底した支援
6年間を3つのSTEPで徹底支援
- 入学前教育
- 基礎学力強化
- 薬学専門基礎教育
- OSCE
- CBT
- 臨床薬学教育
- 国家試験
- 未来の薬学に対応できる薬学教育
〜
3年次
全員合格を目指す薬学共用試験
1Gプロジェクト
入学前・入学直後
スクーリングや本学オリジナル問題集による入学前基礎学力強化プログラムおよび入学直後の基礎学力テストにより、入学時点の基礎学力を把握し、強化する。
1年次
薬学専門基礎科目の理解度を測り、基礎学力を強化する。
2年次~3年次
薬学専門基礎科目の確実な理解と修得のための学力チェックと補強。
2Gドリル
- 授業の進捗に合わせて学期内に複数回の学力チェックを行い、現状の学力を教員と学生で共有、理解度を見える化する。
- 各学期ごとに修得した範囲のCBT・国家試験問題に挑戦し、現状把握と基礎固めの意識づけを行う
具体的なGドリルの例
確実に理解し、単位取得する仕組み具体的なGドリルの例
半期ごとに確認テストを実施し、課題・補講で理解度を補強して知識を積み上げる3オンライン学習システム
ESSモバイル
PCやスマホを使い、いつでもどこでも自主学習ができる個別学習フォローシステム。学生がESSモバイルで解答すると、その選択肢を何人が選んだのか可視化できる。教員は、間違えやすい点を指摘し、正しく理解できるよう解説することができる。
教員が以下の問題を登録
- 各講義科目の問題
- CBT模擬問題
- 国家試験過去問題
薬学科では国家試験によく出題される薬など500品目を厳選し、教員が担当科目の講義内容とこれらの薬を関連付けて普段から学べるようにしています。
4学生カルテを使った個人面談
担任は学生と各学期に複数回の個人面談を実施します。さらにサポートが必要な学生には、毎月1回以上実施。
必須項目
- 日頃の予習・復習
- 受講している講義科目の理解度
- 不安に感じること、心配な科目(苦手な科目)
- サポートが必要か、どんなサポートを 望むか
- 課題の提出
- ノートの取り方
- 話していて気付いたこと
随時項目
- 日頃の勉強形態(場所、一人、友人、グループ等)
- 勉強以外の時間の過ごし方(趣味や娯楽)
- アルバイト
- 健康状態
- 薬学部の勉強に対する興味、モチベーション
- この先のことで分からないことや不安なこと
全員合格を目指す薬学共用試験
1OSCE対策
「OSCE」
客観的臨床能力試験といい、学生が実務実習を開始する前に技能及び態度が一定の基準に到達しているかを客観的に評価するための試験
- 最新の設備で技能を一連の流れとして習得
- 徹底した繰り返し練習できる体制を構築
- 臨床薬学教育センターの教員が徹底サポート
2CBT対策
「CBT」
学生が実務実習を行うために必要な知識が、一定の基準に達しているかをPCを使って客観的に評価するための試験
- スマホとPCをフル活用した自己学習
- 教育支援センター教員と担任が連携した個別の成績状況把握と課題提供
- 各学期ごとに修得した知識を、継続的な理解度確認テストにより見える化し、補強して知識を積み上げる
〜
6年次
臨床現場での問題解決能力を養うアクティブラーニング
正しい解答を探すのではなく、問題の解決のためには「何を学ぶ必要があるか」を探り、
さらにそれを「探しに出かける」ことが重要
実務実習の経験を踏まえ、様々な臨床事例に最善の対応を導き出す
問題解決能力を養うPBLを実施
「PBL」
課題解決型学習と呼ばれている。現在の教育は問題を自ら見つけ出し、自らの知識を使ってそれを解決する力が求められている。そのために、知識を整理して問題が何であるかを把握し、その課題に即した解決法を自ら考え出す力を養成する学習方法である。
知識を横断的に理解し問題解決能力を養う
1特別補講や模擬試験
- 様々な事例を網羅したPBLから得た問題解決能力により国家試験にも対応可能
- 外部の専門家による特別補講、集中講義
- 科目担当教員作成の模擬試験を5年~6年次で10回程度実施
- 個別の力を把握した徹底フォロー
2教員による集中講座
- 教員による集中講座を授業時間外で実施
- 教員も一緒になって学生と向き合う
- 解けるまで丁寧に繰り返し学習
相互フォローし合える仕組みを導入しています!
学科の学生との交流
Educational Students制度
優秀な学生やコミュニケーション能力が高い学生が下級生と交流し、学習方法や生活の相談に乗る。
各種報告会
薬学共用試験や学外実習、就職内定など下級生へ報告する機会を設け、上級生の成功体験を学ぶ。
薬学部特有のサークル
薬学研究会サークル
➡実際の研究所や企業、病院へ教員が引率
薬用植物研究サークル
➡薬草園の整備・管理、生薬の実験など
最新の研究体験
教員が行っている最新の研究を体験できる。
クラス担任制
個別フォロー
1人の学生に担任と副担任を配置。学習状況の把握や学生生活で悩んでいることなどの相談に乗る。
3者懇談
2年次、4年次、6年次に保護者と学生と担任で三者面談を行う(他学科の参加率は例年90%程度)。
学科を超えた交流
専門職連携教育(IPE)
他学科は4年次に、薬学科は6年次にチーム医療演習を合同で実施。多職種を理解する絶好の機会。
体育祭・文化祭
全学年、全学科同時に開催するため、様々な種目や模擬店などで交流が可能。
1年生研修会
入学後すぐに、宿泊研修を実施し、他学科の学生とも交流が可能。
クラブ・サークル
運動系や文化系など多数のクラブ・サークルに所属し他学科の学生と交流。
幅広い活躍の仕方を学ぶ、キャリア教育
キャリア教育を実施し、学生の適性に合った就職を実現します!
自己分析
職場見学
職業理解
求人検索
就職試験・内定
就職決定
- 就職ガイダンス(スタートアップ講座、自己分析など)
- 春季・夏季休暇中の施設見学
- WEB適性検査の受験
- 就職ガイダンス(履歴書添削、面接対策、求職登録)
- 就職セミナー(専門家を招いた講演会)
- マナー講座(社会人としてのビジネスマナー)
- メイクアップ講座(面接ウケするメイクを習う)
- 早期体験学習
- 適性試験対策講座
- 適性検査模擬試験
- 求人検索
- 模擬面接、エントリーシート添削、履歴書添削
- 内定報告会
- 国家試験合格体験会
未来の薬学に対応する先進的教育のために
薬剤師によるPBPM
「PBPM」
プロトコールに基づく薬物治療管理とは、医師・薬剤師等が事前に作成・合意したプロトコールに基づき、薬剤師が薬学的知識・技能の活用により、医師等と協働して薬物治療を遂行することである。
医師・薬剤師らが事前に作成・合意したプロトコルに基づき、薬剤師が薬学的知識・技能の活用により、医師らと協働して薬物治療を遂行する
医師の業務軽減のため、薬剤師の活躍が求められる!?
リフィル処方箋の導入
一つの処方せんで複数回にわたって薬を受け取れる制度で、医療機関の手間軽減、医療費削減、処方箋をもらうための通院による患者の移動負担が軽減
アメリカ、イギリス、フランス、オーストラリアなどで導入。日本も2022年4月から導入されています。
オンライン服薬指導(2018年国家戦略
区実証実験がスタート、2019年法整備)
オンライン診療または在宅診療のいずれかの併用で可能
プロトコールに基づく薬物治療管理とは、医師・薬剤師等が事前に作成・合意したプロトコールに基づき、薬剤師が薬学的知識・技能の活用により、医師等と協働して薬物治療を遂行することである。
医師・薬剤師らが事前に作成・合意したプロトコルに基づき、薬剤師が薬学的知識・技能の活用により、医師らと協働して薬物治療を遂行する
2020年4月10日に施行
法改正による業務拡大
医師法の改正により、薬剤師の医療行為が認められ業務はさらに拡大する可能性あり
将来的に薬剤師による各種ワクチンの接種が可能に!?