保健科学部 放射線技術学科

豊富な知識と技術で病気に立ち向かう、
放射線医療の担い手に

技術 実践力 迅速さ

発展著しい放射線医療の現場で、優れた技術や実践力を発揮しながら迅速な判断により病気の早期発見・治療に貢献するプロフェッショナル。信頼のおける人間性と高度な医学的知識、独創性を兼ね備え、常にステップアップを目指す前向きな人材を育みます。

  1. 特長チーム医療を支えるスペシャリストになれる

    現在の医療は、患者を中心に、医師、看護師、臨床検査技師、診療放射線技師、薬剤師、栄養士など医療の専門職が、情報を共有し、相互連携を図って患者の診断・治療を協働して進めるチーム医療で成り立っています。
    本学は医療系総合大学として臨床検査学科、看護学科、薬学科を併設しており、カリキュラムの中で、このチーム医療を学修することができます。

  2. 特長長年培われてきた教育体制で高度に学べる

    デジタルX線画像処理装置、X線CT装置(コンピュータ断層撮影装置)、MRI装置(核磁気共鳴画像診断装置)、SPECT装置(陽電子)など医療施設で使われている最先端の医療機器を自らが操作しながら学内実習を行い、医療現場における実践力を高めるとともに、科学知識や画像・データ解析などの講義を通して先端医療を学ぶ力も身に付きます。
    病院での臨床実習は、約2ヶ月半(3年次:1ヶ月、4年次:1.5ヶ月)中部地方で契約している医療機関において実施しており、最新の医療知識・検査技術の習得とともに大学の勉学だけでは学ぶことが難しい患者対応、職場のコミュニケーション能力、病院組織などを経験し、卒業後の進路決定にも大きく役立っています。

  3. 特長充実した国家試験サポートを受けられる

    本学は入学生全員の診療放射線技師国家資格取得を目指し、様々な支援を行っています。

    • 1年生からクラス担任制によるきめ細かな指導
    • 教育支援センターによる受験対策支援
    • 繰り返し行う模擬試験と試験後の対策指導
    • 特別補講の実施
    • 教員による過去問題分析とオリジナル問題の作成
  4. 特長国家資格に関連したその他の資格が取得できる

    放射線技術学科では、X線撮影技術の講義、実習により現場の即戦力となれる高度な専門性を有した技師を目指しています。そのうえで、放射線発生装置等を置く施設において、放射線障害防止のための管理・監督を行う「放射線取扱主任者」の国家資格の取得を奨励しています。
    この資格は、診療放射線技師国家試験と学習内容が重なることも多いため、在学中の取得を目指しています。

  5. 特長徹底した就職支援により高い就職率を実現している

      求人件数 求人数 求人倍率
    診療放射線技師 650 1,230 16.2

    診療放射線技師の特長として、早い時期に募集が始まる公立系病院は倍率が高く、定員に対してかなり多くの応募があります。本学では就職セミナー、模擬面接を行うなど、早期からきめ細やかな就職支援を行っているため、人気の高い国公立病院や準公立病院へも多くの卒業生が就職を果たしています。また女性技師の応募が例年以上に多く、早い段階で就職が決定しています。

学位・資格について

学位(本学卒業により授与) 学士(保健学)
取得を目標とする資格 診療放射線技師(国家試験受験資格)
取得可能な資格 第1種放射線取扱主任者
第2種放射線取扱主任者
エックス線作業主任者
ガンマ線透過写真撮影作業主任者

ご挨拶

  • 石黒 啓司 保健科学部 学部長

    責任者/保健科学部 学部長 石黒 啓司

    「技術者たる前によき人間たれ」という建学精神のもと、高い倫理観を持って保健医療の現場で主体的に活躍できる臨床検査技師および診療放射線技師の育成を目指しています。保健科学部のカリキュラム・ポリシーとして、9の基本的な資質(①技師としての心構え、②患者・生活者本位の視点、③コミュニケーション能力、④チーム医療への参画、⑤基礎的な科学力、⑥地域の保健医療現場での実践的能力、⑦研究能力、⑧自己研鑽、⑨教育能力)を掲げ、これらを修得するための授業が配置されています。基礎分野、基礎専門分野、専門分野の科目を総合的に学ぶことで、縦断的な知識を相互に関連させ、チーム医療で活躍できる高い専門性と技術力、さらにはコミュニケーション力を身に付けます。また、保健科学部では、早くから医療現場の見学実習科目などを配置して、自らが医療人になるために主体的に取り組む姿勢を育み、チーム医療への参画を積極的に進める力を身に付けていきます。さらに、本学の担任制は、学生の伸びる力を育て、積極的に学生と教員との関係を築くことで、コミュニケーション力を育みます。本学の医療教育のなかで皆さんも楽しく学びましょう。

  • 近藤 裕二 放射線技術学科 学科長

    放射線技術学科 学科長 近藤 裕二

    総合病院クラスの設備を備え、臨床経験豊富な教員による最新放射線技術の習得が可能です。

    診療放射線技師が業務で取り扱うほとんどの装置を学内設備として備えており、充実した実験や実習が行えます。一般撮影装置はもちろんのこと、CT・MRI・超音波を含む最新医療システムの装置からがんを治療する放射線治療装置に至るまで診療放射線技師が携わる業務を幅広く臨床経験豊富な専門の教員が指導します。また女子学生に対応するために複数名の女性教員が対応しているのも当学科の特徴です。さらには一般撮影装置のデジタル化(フラットパネル設置)により、総合病院の多くにすでに取り入れられている画像ネットワークシステムを構築しており、画像を解析する実験や実習を学内で行っています。それらの専門技術とは別に信頼される医療人となるための人間性の育成、チーム医療論によるコミニケーション能力や対話能力と自主性の育成に努めています。
    基礎分野では研究者として活躍してる方々や、専門分野では最先端医療現場で活躍された先生方が教員として学生を指導し、医療現場のノウハウを学生に伝えることができるのも大きな特徴の一つです。

段階的なカリキュラムと、きめ細やかな指導体制

基礎分野では、人文科学系や社会科学系などの社会的基礎分野を学ぶとともに、生物などの基礎科目も用意して、専門科目への階段を万全にサポートします。専門に至る過程では、人体構造や人体生理機能などの基本的医学知識から基礎看護技術などを修得した後に、専門課程で各領域毎の専門知識を学び、また病院実習を行って高度な看護師・保健師としての専門能力を修得します。また、国家試験合格に係るサポートも徹底的に行います。

  • 《4年次》

    専門分野(総合科目)

    科目横断的理解と実践力、探究心と問題解決姿勢、専門関連分野の理解を身につける。
  • 《2〜3年次》

    専門分野

    科目横断的理解と実践力、探究心と問題解決姿勢、専門関連分野の理解を身につける。

    専門基礎
    分野

    科目横断的理解と実践力、探究心と問題解決姿勢、専門関連分野の理解を身につける。
  • 《1年次》

    基礎分野

    人間、社会、健康の幅広い分野の理解、コミュニケーション力、自主的学習姿勢を身につける。この基礎分野を土台にし、2〜3年次の専門基礎分野・専門分野、4年次の専門学校(総合科目)へとステップアップしていきます。

1年次の具体的なカリキュラム

  • 人間性

    ボランティアや手話などを授業で学ぶことで、医療人として持つべき精神を育みます。

    • 生命倫理学
    • 社会慣習・マナー技法
    • ボランティア技法
    • 手話技法
    • カウンセリング技法
  • 国際性

    諸外国との人材交流が盛んな現在の医療界で必要となる、多様な言語を中心に語学力を習得します。

    • 医療英語
    • 韓国語
    • ポルトガル語
    • 中国語
    • ドイツ語
    • 英会話
  • 学際性

    異なる学問分野を学ぶことで、一人の医療人として働く上で必要な知識や技術を身につけます。

    • チーム医療
    • 医療心理学
    • 基礎セミナー

診療放射線技師の行う5つの検査

  • 画像検査

    画像検査

    人体各部のX線撮影、消化管や血管造影検査、コンピュータ断層撮影(CT)、磁気共鳴画像(MRI)、超音波画像検査などを行います。

  • ラジオアイソトープ検査

    ラジオアイソトープ検査

    ラジオアイソトープという微量な放射線を発する物質を体内に投与した上で、体内臓器から放出される放射線で画像を作り撮影を行う検査です。

  • 放射線治療

    放射線治療

    放射線を使ってガンなどの細胞を破壊する治療です。手術による「外科的治療」や全身に影響する「抗がん剤」に比べ、患部だけを選択的に治療できます。

  • 放射線管理

    放射線管理

    放射線を扱う専門家として機器や環境等の安全管理を行います。

  • 医用画像管理

    医用画像管理

    医療用画像管理システム等の運用管理を行います。

4年間の流れ

  • 基礎分野を通じて主体的に学ぶ姿勢を育む

    「保健医療における理工学的基礎」として、「数学」「物理学」「化学」「生物学」を学ぶ一方で、人間性豊かな診療放射線技師の養成に繋がる様々な人文科学系・社会科学系も学びます。

    基礎分野 哲学、倫理学、生命倫理学、心理学、医療心理学、社会学、法学、経済学、教育学、社会慣習・マナー技法、カウンセリング技法、ボランティア技法、手話技法、アカデミック技法、基礎セミナー、情報処理入門、情報処理、基礎数学、基礎物理学、基礎化学、基礎生物学、基礎英語、英語Ⅰ、英会話Ⅰ(初級)、中国語、韓国語、ドイツ語、ポルトガル語、健康科学概論、チーム医療論、体育実技環境科学概論
    専門基礎分野 人体解剖学Ⅰ、人体解剖学Ⅱ、医学概論、放射線医学概論、数学Ⅰ、数学Ⅱ、物理学Ⅰ、物理学Ⅱ、物理学実験、化学、生物学、医用電気工学、医用電子工学、原子物理学、放射線生物学Ⅰ
    専門分野 情報科学概論
  • 医学的基礎知識を習得し、臨床病院での実習体験へ

    診療画像学領域の講義に加え、人体の構造などの医学的な基礎知識を習得します。3年次に行う臨床実習に向けて、臨床病院で実習(約1週間)体験をします。

    基礎分野 英語Ⅱ、医療英語、英会話Ⅱ(中級)
    専門基礎分野 生理学、生化学、薬理学、免疫学、病理・病態学総論、積分変換、医用統計学、システム制御工学、医用電気・電子工学実験、医用放射線物理学、医用放射線物理学演習、放射化学Ⅰ、放射化学Ⅱ、放射線生物学Ⅱ、放射線計測学Ⅰ、放射線計測学Ⅱ
    専門分野 X線撮影技術学Ⅰ、X線撮影技術学Ⅱ、X線撮影技術実習、X線機器工学、医用機器工学、X線機器工学実験、断層技術学Ⅰ、核医学概論、核医学技術学、放射線治療学Ⅰ、放射線治療機器工学、画像写真工学、医用画像工学、臨床実習Ⅰ、医療安全管理学、社会福祉論、医療サービス概論、地域医療概論
  • 診療放射線技術師としての高い専門性を養う

    専門科目を中心に学びながら、学内の施設・設備と一般撮影用人体ファントムを用いて、学んだ知識・技術を確認します。再び、臨床病院において実習経験(約1ヶ月)を積みます。

    専門基礎分野 臨床病態学Ⅰ、臨床病態学Ⅱ、放射化学実験、放射線計測学演習、放射線計測学実習
    専門分野 画像診断学Ⅰ、画像診断学Ⅱ、医用機器工学実験、磁気共鳴論、磁気共鳴技術学Ⅰ、超音波検査学、断層技術学Ⅱ、核医学検査学Ⅰ、核医学機器工学、核医学検査学基礎実習、放射性医薬品学、放射線腫瘍学、放射線治療学Ⅱ、放射線治療学演習、医用画像工学実験、画像情報工学、医療情報システム、放射線安全管理学、放射線関係法規、臨床基礎実習、臨床実習Ⅱ
  • 卒業論文に取り組みながら、国家試験合格を目指す

    最終学年として卒業論文に取り組みます。各自でテーマを持ち、指導教員の下でそれぞれの研究を行います。平行して臨床病院での実習(約1ヶ月半)も体験していきます。

    専門基礎分野 衛生学・公衆衛生学、救急医学概論、看護学概論
    専門分野 磁気共鳴技術学Ⅱ、核医学検査学Ⅱ、放射線衛生学、臨床実習Ⅲ、放射線学特論、卒業研究、総合放射線学演習、医療経済学、英語文献購読、チーム医療演習、放射線特別演習

    注〉2019年4月1日現在で選択科目を含みます。開講年次等変更の場合もあります。

主な実習病院・施設

岐阜県
朝日大学病院/揖斐厚生病院/大垣市民病院/可児とうのう病院/木沢記念病院/岐阜県総合医療センター/岐阜県立多治見病院/岐阜市民病院/岐阜赤十字病院/岐阜大学医学部附属病院/岐北厚生病院/久美愛厚生病院/高山赤十字病院/多治見市民病院/中濃厚生病院/東海中央病院/東濃厚生病院/土岐市立総合病院/中津川市民病院/長良医療センター/西美濃厚生病院/羽島市民病院/松波総合病院/美濃市立美濃病院/山内ホスピタル/関中央病院
愛知県
愛知医科大学病院/愛知県がんセンター中央病院/一宮市立市民病院/一宮西病院/刈谷豊田総合病院/江南厚生病院/小牧市民病院/総合大雄会病院/中京病院/豊川市民病院/名古屋医療センター/名古屋掖済会病院/名古屋市立大学病院/名古屋第一赤十字病院/名古屋第二赤十字病院/春日井市民病院/安城更生病院
三重県
三重県立総合医療センター/三重大学医学部附属病院/四日市羽津医療センター
滋賀県
長浜赤十字病院
静岡県
遠州病院/静岡医療センター/静岡県立総合病院/静岡厚生病院/清水厚生病院/藤枝市立総合病院
富山県
高岡市民病院/富山市立富山市民病院
石川県
石川県立中央病院
福井県
福井県立病院
長野県
相澤病院/飯田市立病院/長野赤十字病院

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  • 1年次
  • 2年次
  • 3年次
  • 4年次
    • 全学年

      • 定期健康診断
      • ガイダンス
      • 個人面談
    • 1年次

      • 入学式
      • オリエンテーション
      • 基礎学力テスト
      • 研修会
    • 2年次

      • 保護者懇談会
    •  
    • 4年次

      • 第2回模擬試験
      • 卒業研究
      • 保護者懇談会
    • 全学年

      • 防災訓練
    •  
    •  
    •  
    • 4年次

      • 第3回模擬試験
    • 全学年

      • 前期定期試験
    •  
    •  
    •  
    • 4年次

      • 第4回模擬試験
    • 全学年

    •  
    •  
    •  
    • 4年次

      • 第5回模擬試験
      • 放射線取扱主任者試験
    •  
    •  
    •  
    • 4年次

      • 第6回模擬試験
      • 放射線関連施設見学研修
    •  
    •  
    • 3年次

      • 臨地実習Ⅱ
    • 4年次

      • 第7回模擬試験
    • 全学年

      • 冬休み
    •  
    • 2年次

      • 就職ガイダンス①
    •  
    • 4年次

      • 中間試験Ⅱ
      • 年末特別講義
    •  
    •  
    • 3年次

      • 卒研配属
      • 就職ガイダンス②
      • 就職ガイダンス③
      • 就職セミナー
    • 4年次

      • 年始特別講義
      • 中間試験Ⅲ
      • 総合放射線学演習定期試験
    • 全学年

      • 後期定期試験
    •  
    • 2年次

      • 臨床実習Ⅰ
    •  
    • 4年次

      • 第8回模擬試験
      • 国家試験
    • 全学年

      • 海外研修(ハワイ大学カピオラニコミュニティーカレッジ)
    •  
    •  
    •  
    • 4年次

      • 学位記授与式・卒業式
      • 謝恩会
      • 国家試験合格発表
氏名 職位 専門分野
近藤 裕二(学科長) 教授 放射線科学
小野木 満照 教授 医学物理学・放射線技術学
片渕 哲朗 教授 放射線科学
櫻井 智徳 教授 放射線科学
篠原 範充 教授 放射線技術学、知能情報学、放射線科学
出路 静彦 教授 放射線科学
西出 裕子 教授 放射線技術学、放射線科学
丹羽 政美 教授 MMSE検査、MRI検査、口腔環境調査
吉田 貴博 教授 医用工学
赤堀 克己 准教授 代数学、教科教育学
渥美 龍男 准教授 生物物理学・機能生物科学
井堀 亜希子 准教授
楳田 雄大 准教授 画像解剖学
下郷 智弘 准教授 医学物理学、放射線技術学
安田 成臣 准教授 放射線科学、画像工学
山内 浩司 准教授 放射線科学
石井 美枝 講師 医学物理学、放射線技術学
加藤 太喜子 講師 哲学・倫理学
杉浦 明弘 講師 認知科学,生体医工学
桐山 彩季 助手 放射線技術学、画像診断学

診療放射線技師の仕事とは

医師や歯科医師の指示により放射線を使う検査や治療を行います。CTやMRI等の画像検査や心筋梗塞、脳血管障害等における血管内治療、がんに対する放射線治療等を担当します。

診療放射線技師の仕事内容

検査や治療はもとより、放射線を扱う上で細心の注意を必要とする被ばく管理も行います。

  • 放射線検査病院、診療所、保健所、検診車など

    一般的なX線検査だけでなく、血管造影CTやラジオアイソトープ検査(放射性医薬品を体内に入れて撮影)を行います。また、放射線を使わないMRI検査も扱います。近年では、乳がん検診やマンモグラフィ検査など、婦人科での検診ニーズが高まっているため、多くの病院で診療放射線技師を必要としています。

  • 放射線治療病院、診療所など

    主にがん治療でがん細胞を破壊するために行います。体の外部から放射線を照射する方法と、体内に少量の放射性同位元素(小線源)を入れる小線源治療とがあ李、患者本人や周囲への被ばくに注意が必要な作業のため、放射線を扱う場所で働く者の被ばく量測定、放射線を扱う施設内での漏洩線量の測定を常に行う必要があります。

  • 放射線管理病院、保健所、医療機器メーカー、工業系企業など

    医療機器メーカー、放射線機器メーカー、原子力工業の分野、電力会社など、工業系の企業で、放射線を扱う施設内での漏洩線量を常に測定し、機器の管理、放射線を放出する物質などの管理をします。施設内の安全管理を担う重要な仕事です。