GRADUATE SCHOOL

大学院

専門分野について

4つの専門分野

本学では「臨床検査学分野」「放射線技術学分野」「看護学分野」のような、従来の大学院に設置されている分野ではなく、我が国の保健医療政策において大きな課題である「在宅」「高齢者」「母子」「医療連携」の4つに焦点を置き、それぞれの専門分野を設置しました。これらの専門分野における自らの職種の課題に取り組み、研究によってその職種の専門性を高めるとともに、他の医療専門職の技術や課題を理解しチーム医療における実践力を養います。

在宅保健医療学分野

在宅で生活しているすべてのライフステージにおける人々の健康維持・増進、疾病治療に関して、臨床検査学、放射線技術学、看護学の幅広い分野の専門知識を高め、多職種連携で円滑に地域保健医療を推進できる、またはリーダーシップをとって活躍できる人材の育成。

研究概要一覧
教員氏名 研究概要
薬袋 淳子 (Junko Minai)
職位
教授
学位
博士 (医学)
地域社会の中で生活するあらゆるライフステージにおける人々を統合的に捉え、アクティブシニアから要介護高齢者、終末期など、健康レベルに応じて、その人々を支えるためのシステムと専門職、それぞれのあるべき姿を追求する。予防からケアの実際まで多角的に検討し、安心して生活できる社会作りを目指した研究を行う。
高崎 昭彦 (Akihiko Takasaki)
職位
教授
学位
博士 (医学)
生体微量蛋白質を標的とし質量分析法を使った疾患プロテオミクス解析を中心に行う。①唾液・尿など非侵襲的に採取できる生体試料を用いた応用的研究。②看護ケアやリハビリなどにおける評価指標バイオマーカーの探索。③疾患バイオマーカーに結合する抗体を人工抗体ライブラリより作成し、新たな超低侵襲標的化診断治療(抗体療法)の開発。以上を基に疾患の早期発見に向けた新規POCT法の開発を目指し研究を行う。
杉浦 浩子 (Hiroko Sugiura)
職位
教授
学位
博士 (医学)
近年、こころを病む人が増加しており、精神的ケアの重要性が高まっている。精神的ケアは看護者-患者関係の構築から始まり、治療的コミュニケーション等によって回復を支えるケアである。そうした看護者-患者関係やコミュニケーションに焦点を当てた研究を行っていく。また、精神的ケアは精神疾患をもつ人々に対して行われるだけでなく、身体疾患をもつ人々にも必要なケアである。一般科における精神的ケアの充実を目指した研究も行う。
篠原 範充 (Norimitsu Shinohara)
職位
准教授
学位
博士 (工学)
わが国では乳がんの罹患率が増加傾向にあり、特に乳房形態が欧米諸国とは異なること、若年層の罹患率が高いことなどにより、より良い乳がん検診システムの確立が急務となっている。ここでは、乳がん検診の画像診断として用いられているマンモグラフィ及び乳腺超音波に関する①医学的な画像診断分野への応用。②工学的な画像評価・処理技術の研究。③予防医学的に対する新しいシステムの導入。以上を目指し研究を行っていく。

高齢者保健医療学分野

高齢者の健康維持、増進を目標に、健常人の身体機能とその加齢に伴う変化、その評価方法を身に付けることで医療現場における問題点の客観的な抽出と評価、それらに基づいた高度な課題解決能力を有する人材の育成。

研究概要一覧
教員氏名 研究概要
田中 邦彦 (Kunihiko Tanaka)

研究科長

職位
教授
学位
博士 (医学)
システム生理学的手法を用いて、温度・湿度・加速度あるいは聴覚・視覚変化等の様々な刺激を与え、呼吸循環系応答を中心とした生体信号の取得とその動態を解析する。必要に応じて医用工学的研究方法を用いて刺激作成、生体信号取得方法を独自に構築し、その正確性・有用性の検証、研究発展のための手法を用いて論文を作成する。また、重力の感知機構とそれに応答する反射系を明らかにする。
中村 浩二 (Koji Nakamura)
職位
教授
学位
博士 (医学)
本研究では、重心動揺計を用いて姿勢反射のメカニズムを検討し、高齢者と若年者の姿勢制御の相違点を明らかにする。サーモグラフィーや各種モニターを用い、様々な負荷に対する中枢温や末梢温の反応から高齢者の体温コントロールに対する研究を進める。顕微フーリエ変換赤外分光装置を用いて、加齢に伴う生体タンパク質の構造変化について解析を行う。以上のテーマとその関連領域から、研究課題を選定し論文作成を行う。
内野 聖子 (Seiko Uchino)
職位
教授
学位
博士 (看護学)
高齢者の保健医療福祉をテーマに文献クリティーク、研究課題の設定、対象の選定、方法の選択などの研究計画を立案し、調査、データ分析、考察を経て、論文作成に至るプロセスを経験する。さらに、学会での発表や学会誌への投稿に向けた準備も行えるように学習する。また、制度や政策をふまえて改善していくべき支援方法について考察できることを目指し、グループディスカッション、個別の指導を受けながら研究論文を完成させる。
八田 武俊 (Taketoshi Hatta)
職位
准教授
学位
博士 (文学)
健康心理学分野における研究をもとに、修士論文作成を行う。主に高次脳機能や性格特性といった心理的要因、性別や年齢といったデモグラフィック要因、生活習慣などの環境要因と健康指標との関連性について、学生自らが仮説をたて、その検証に最も効果的な研究方法や対象の設定、測定方法を決定し、統計的手法を用いて論文を作成する。

母子保健医療学分野

妊産婦や産後の女性、胎児期から思春期までの小児の健康問題に関する専門知識を高めると同時に、課題解決のための研究方法を身に付けることで、地域母子保健活動や医療現場でチーム医療のリーダーシップが取れ、教育能力をもつ人材の育成。

研究概要一覧
教員氏名 研究概要
成 順月 (Jungetsu Sei)
職位
教授
学位
博士 (医学)
母子の心身健康に影響を与える要因を明らかにし、母子の健康問題の予防や改善につなげる有効な問題解決方法を探るためのさまざまな研究方法について、課題の見つけ方から概念枠組みの構築、研究方法の選定、研究計画書の作成、研究対象の選定、データ収集や解析法、結果の解釈と研究論文作成までの一連の過程で、問題解決に向けた論理的・分析的思考を養い、母子保健分野の実践や教育につながる研究を行う。
櫻井 智徳 (Tomonori Sakurai)
職位
教授
学位
博士 (医学)
我々は微量ながら常に放射線を浴びている。X線撮影やCTによる診断時にも、医療行為ではあるが放射線に被ばくしている。このような放射線被ばくによる生体への影響を、細胞生物学、分子生物学的手法を用いて細胞レベルで明らかにしていく。母子保健分野の視点から、発達過程への放射線影響、細胞分化過程への放射線影響を研究する。
石黒 啓司 (Hiroshi Ishiguro)
職位
教授
学位
医学博士
遺伝形質は、子孫に反映され遺伝性疾患として現れる。これら遺伝性疾患の病態把握に用いる測定系の開発を分子遺伝学の技術を用いて行う。標的分子は、若年性ハンチントン病の原因蛋白質や肥満や癌との関係があるalpha-2-glycoprotein等の体液中に存在する蛋白質を用いて、子孫に受け継がれる疾患関連蛋白質の研究を行う。主に、組織での蛋白質発現を確認して母子保健分野に有用なツールの開発を行う。
三嶋 智之 (Tomoyuki Mishima)
職位
准教授
学位
博士 (農学)
近年では健康の維持増進のため、様々な機能性食品が利用されるようになってきた。その中で妊婦や産褥婦において自身及び胎児への栄養補給、また小児においては成長への良い効果を期待することから、サプリメントなどが利用されている。上記の対象者に関してビタミンやミネラルなどの頻繁に利用されている成分に対する認知度・利用状況調査や栄養学的・食品機能学的な側面からの効果の解明を行う。
水谷 さおり (Saori Mizutani)
職位
准教授
学位
博士 (看護学)
女性とその家族のライフステージには、妊娠・出産・育児のみではなく、思春期から更年期,まで様々な研究課題が溢れています。中でも、母乳育児支援・母性看護学・助産ケア・産後ケア・子育て支援・シングルマザー・家族看護・地域母子保健・子育て支援システムなどについて、女性とその家族が求めているケアが受けられることや地域で安心して生活できることに関連した研究をテーマとしています。

医療連携展開学分野

臨床検査技師、診療放射線技師、看護師という医療専門職が、チーム医療の立場から各専門分野の課題について共有することを基礎とし、その基礎の上で、医療連携における各専門課題の研究を行って、それぞれの高い専門性をチーム医療により発揮できる実践的リーダーの育成。

研究概要一覧
教員氏名 研究概要
片渕 哲朗 (Tetsuro Katafuchi)
職位
教授
学位
博士 (工学)
工学系医用画像解析/分子イメージング解析/遺伝子解析の研究者が連携し、新たな発想に基づく斬新なリサーチを行う。基礎研究では放射性同位元素による細胞の変化を調べることにより、核医学検査が人体に及ぼす影響を探る。臨床研究では核医学画像の診断支援システム構築、心筋血流における定量的解析手法の開発、人工知能による核医学画像解析などの研究を行う。
三谷 智子 (Satoko Mitani)
職位
教授
学位
博士 (社会健康医学)
本分野の特別研究では、災害時における医療連携を中心としたさまざまな課題を検討する。災害時に助かった命が、その後の避難生活の中で失われてしまう震災関連死の防止等に焦点を当て、学際的なアプローチを考案する。また災害時の健康被害について、疫学的なアプローチからエビデンスを得る。限られた医療の人的・物的リソースを有効に管理・活用し、地域の被災者の人々の命を護ることを課題とする。
服部 高幸 (Takayuki Hattori)
職位
准教授
学位
博士 (医学)
組織・細胞診標本作製技術の改善と開発において、早期発見・治療に繋がる組織・細胞診標本作製方法として簡便なセルブロック法の検討や検体保存液の検討などを行い、標本作製技術の研究開発を行うことで、POCTにも使用可能な病理学的保存方法の確立を検討する。また、病理診断に有用な病理標本中の腫瘍マーカーの研究開発をすすめ、判定困難な症例で早期診断を可能とする病理学的に有用な腫瘍マーカーの探索研究を行う。
下郷 智弘 (Tomohiro Shimozato)
職位
准教授
学位
博士 (医療技術学)
治療装置からの放射線挙動を、実測及びシミュレーションによって解析し、線量分布が形成される機序を研究する。体内の線量分布を計算する正確なアルゴリズムの開発を行う。粒子線治療の飛躍に伴う生物学的効果を臨床検査学と連携し研究を進める。副作用ケアの観点から看護学と連携し、治療時の患者データから心理的・身体的な変化を解析し、医療機関に提供することでより実務的なデータの蓄積を行う。