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伊藤哲朗教授が毒キノコ「カキシメジ」の毒成分を可視化・迅速検出する新技術を開発

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岐阜医療科学大学(所在地:岐阜県関市、学長:山岡一清)の伊藤哲朗(薬学部 教授)を中心とした研究グループは、毒キノコ「カキシメジ(Tricholoma kakishimeji)」に含まれる毒性成分「ウスタル酸(ustalic acid)」の分布を可視化し、迅速に検出する新たな評価技術の開発に成功しました。

 

本研究では、飛行時間型イメージング質量分析(MALDI-TOFMS-IMS)を用い、ウスタル酸が若い子実体の表層部に高濃度で存在することを明らかにしました。さらにこの可視化情報を応用し、「プローブ型エレクトロスプレーイオン化質量分析(PESI-MS/MS)」による迅速なスクリーニング手法も確立しました。この手法は、抽出や前処理なしに生のキノコから30秒以内に毒性を判定できるため、従来法よりも大幅に効率的です。

本技術は、現場での即時判定を可能とすることから、公衆衛生や食品安全の分野において今後の大きな貢献が期待されます。

 

プレスリリースの内容は下記よりご確認ください。

【プレスリリース】

毒キノコ「カキシメジ」の毒成分を可視化する技術を開発【PDF】

別添1 研究および学会発表の様子【PDF】

 

【研究体制・連携機関】
岐阜医療科学大学・薬学部(研究総括)
信州大学・農学部(検体採取・菌類分類・形態解析:基盤研究C研究分担者)
名古屋大学・農学部(PESI-MS/MSの測定協力)
福島大学・農学部(MALDI-TOFMSの測定協力)