模擬患者の会と本学の薬学生との初の交流会を開催しました
2025年6月14日(土)に岐阜医療科学大学 可児キャンパスにて、本学の「模擬患者の会」の定例会にあわせ、サークル所属の学生と模擬患者の皆さんとの初めての交流会が開催されました。
当日は、写真を通して学内外とつながる「トキシックフォトサークル」などから7人の学生が参加。地域から参加された27人の模擬患者の方々と4グループに分かれて、歓談や学内見学を行いました。
■ 模擬患者とは?
「模擬患者(SP=Simulated Patient)」とは、医学部・歯学部・薬学部などの医療系教育現場で、一定の訓練を受けた方が、実際の患者さんのように症状や会話を再現し、医療面接やコミュニケーションの演習に協力してくださる“教育支援の専門ボランティア”です。
本学の模擬患者の会は、2022年6月に発足し、現在では約40人の登録者が活動中です。薬学生の実習において、患者役としての演技のみならず、「患者の声」としてのフィードバックも行ってくださるなど、学生にとって非常に貴重な学びの機会となっています。
■ 初めて実現した交流会
これまで模擬患者の方々から「授業以外でも学生と交流できる場が欲しい」とのご要望を多くいただいており、今回ついにその願いがかたちとなりました。
交流会では、各グループに学生1~2人、模擬患者6~7人が加わり、和やかな雰囲気の中で座談会を実施。模擬患者の方から学生に質問が飛ぶ場面も多くあり、双方にとって気づきと学びのある時間となりました。
その後、あいにくの天候により薬草園の見学は中止となりましたが、7号館(薬学棟)を中心に学内を案内。模擬患者の皆さんに本学の雰囲気をより深く感じていただくことができました。
■ 参加した学生の声(一部抜粋)
「薬剤師には話せたことで問題が解決した、という患者さんの体験談が印象的でした。患者さんにとって信頼できる存在になれるような薬剤師を目指したいと改めて思いました」(薬学部3年)
「模擬患者の方々はとてもフレンドリーで、学生の私を温かく迎えてくださいました。大学と地域がつながっていることを実感できた貴重な機会でした」(薬学部3年)
「臨床現場や在宅での薬剤師の役割について実体験を交えて聞けたことがとても勉強になりました。自分にとっても初めての大学でのボランティア活動でしたが、参加して本当に良かったです」(薬学部3年)
「模擬患者の方との交流を通じて、コミュニケーションの重要性や、学びの積み重ねの大切さを実感しました。繰り返し練習することで自信にもつながると感じました」(薬学部2年)
「模擬患者さんたちの学ぶ姿勢や前向きな姿に刺激を受けました。私も新しいことに挑戦していく姿勢を大切にしたいと思います。またぜひ参加したいです」(薬学部2年)
今回の取り組みは、本学における学生と地域との新しいかかわり方の一歩となりました。
今後もこのような交流の機会を継続・拡大し、地域に根ざした人材育成の実現をめざしてまいります。


