伊藤哲朗教授の研究グループが第58回東海薬剤師学術大会にて研究成果を発表しました
薬学部の伊藤哲朗教授ら研究グループは、第58回東海薬剤師学術大会において、食品衛生および食品副産物の有効利用に関する2件の研究成果を発表しました。
■ 発表内容
1.有毒キノコ「カキシメジ」に含まれる毒成分・ウスタル酸の迅速検出法(口頭発表)※
発表者:薬学部 伊藤 哲朗教授
食中毒の原因となるウスタル酸を、従来よりも短時間で検出する手法を開発。
食中毒発生時の迅速な原因究明に貢献できる技術として注目を集めました。
※本研究は、 JSPS科研費(23K06201) による支援を受けて実施されました
2.廃棄される柑橘類果皮に含まれる有用フラボノイドの分析研究(ポスター発表)
研究中心:薬学部 深谷 匡講師 / 発表者:笠 香織博士(本学研究員・生薬学/漢方薬学分野)
食品加工で廃棄される柑橘類の皮に含まれる有用成分を分析。
廃棄物とされてきた素材を地域資源として生かす可能性を示す取り組みとして評価され、地域産業への応用も期待される内容となりました。
■ 研究のねらい
今回の2件の発表は、
食品衛生分野の分析成果を地域薬剤師と共有し、食中毒対策の啓発につなげること
食品副産物(柑橘類果皮)の有用成分を明らかにし、地域資源としての利活用を広げること
を目的に行われました。
本学では、地域の安全・健康、そして持続可能な社会づくりに貢献する研究を今後も推進してまいります。
伊藤哲朗教授の口頭発表の様子(カキシメジ研究)
⾷品衛⽣への応⽤や地域薬剤師との連携を意識した内容で、会場からも関⼼が寄せられました。
柑橘類果⽪研究に関するポスター
深⾕匡講師が中⼼となって進める「廃棄柑橘類果⽪に含まれる有⽤フラボノイドの分
析研究」について、共同研究者の笠⾹織博⼠がポスター発表を担当しました。
⽰説による発表(笠 ⾹織 博⼠)
発表ブースでは、研究内容や成分⽐較の意義について笠博⼠が参加者へ説明し、⾷品副産物の利活⽤に向けた可能性について活発な意⾒交換が⾏われました。


