英文学術誌「Journal of Natural Medicines」に本学研究成果が掲載されました
本学薬学部 生薬学・漢方薬学分野の伊藤哲朗教授らが中心となって進める研究の成果が、国際的な英文学術誌 Journal of Natural Medicines に速報として掲載されました。
https://link.springer.com/article/10.1007/s11418-025-01989-1
本研究は、2025年7月25日に本学Webサイトで紹介した国際学会発表(毒成分の可視化・迅速検出技術)に関連し、そこで確立した迅速スクリーニングの枠組みを、査読付き論文としてまとめて報告したものです。
背景
毒キノコによる食中毒は毎年報告されており、原因物質の迅速な特定は公衆衛生上重要です。カキシメジによる中毒では、吐き気・嘔吐・腹痛・下痢などの急性胃腸症状に加え、神経症状が報告されることもあります。
研究の内容と成果
本研究では、プローブエレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析(PESI-MS/MS)を用い、採集した新鮮な子実体からウスタル酸を迅速に検出するワークフローを開発しました。
長野県で採集した試料を測定した結果、陰イオンモードで高感度に検出でき、測定は約30秒で完了しました。
試料調製の手間を大幅に減らせることから、同日中の原因推定(迅速スクリーニング)に資する手法として、毒性評価や食品安全モニタリングへの応用が期待されます。
本研究は、以下の国内研究機関との共同研究により実施されました。
信州大学(検体採取・菌類分類 等)
名古屋大学 農学部(PESI-MS/MS 測定協力)
論文受理日:2025/11/25
論文掲載日:2025/12/24
研究助成
科学研究費助成事業(JSPS KAKENHI)基盤研究(C)(一般)23K06201(伊藤)