英文学術誌「Phytochemistry Letters」に本学研究成果が掲載されました
本学 薬学部 生薬学分野の伊藤哲朗教授・深谷匡講師の研究グループによる研究成果が、英文学術誌「Phytochemistry Letters」に掲載されました(掲載日:2026年1月17日)。
研究グループは、グアバという植物に含まれる成分の一つである「メロテルペノイド」を、短時間で効率よく作る方法の開発に取り組みました。
これらの成分は、がん細胞の増殖を抑える可能性があることが知られており、将来の薬づくりにつながる物質として注目されています。
これまで、これらの物質を作るには長時間の加熱が必要でした。
そこで本研究では、薬学科所属の笠香織博士の発想と研究アイディアに基づき、同博士が研究を牽引する形で、電子レンジと同じ原理で加熱するマイクロ波合成装置を用いた新しい合成方法に取り組みました。
その結果、これまで数時間から数日かかっていた反応を、わずか数分で行うことに成功しました。
また、同じ成分でも形の少し異なる物質がいくつかできることが分かり、それぞれのできやすさに違いがあることを明らかにしました。
さらに、材料の一部を変えて実験したところ反応が起こらない場合もあり、この合成には特定の構造が必要であることも分かりました。
本研究には、本学薬学科第1期生である清水あすかさん(研究実施および学会発表当時5年生、現6年生)が主体的に参画しました。
清水さんは、原料の合成、実験条件の検討、結果の解析までを中心となって担当し、その成果を卒業論文としてまとめ上げました。
また、これらの研究成果は、2024年に開催された日本薬学会東海支部第70回講演会において、清水さん自身により発表されており、学部5年生の段階で実施した研究成果が国際学術誌への論文掲載へと結実した点でも意義のある成果です。
本研究で得られた成果は、植物由来成分をすばやく作る新しい方法として、今後の薬の研究や成分探索に役立つことが期待されます。
なお、本論文は以下のURLよりご覧いただけます。
掲載誌:Phytochemistry Letters
掲載URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S187439002600008X
