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チーム医療

チーム医療とは?

“チーム医療”とは、一人の患者さんに対してさまざまなスキルを持つ医療スタッフが連携し、協働しながら取り組むことです。それぞれの医療スタッフが相互に各分野の専門技能を理解すること、すなわち多職種の理解が大切です。また、多職種とコミュニケーションを取りながら、意思決定をしていく力も求められます。

チーム医療演習の流れ

「チーム医療」でより良い医療の提供を目指す

「臨床検査学科」「放射線技術学科」「看護学科」「薬学科」の4学科共通科目として展開し、チーム医療に不可欠な協調性・責任感・コミュニケーション能力の習得を目指します。また、自らが専門家であることを認識し、専門分野以外の知識も必要であることを学びます。

テーマ「臨床における重要疾患を取り上げる」

各学科数名ずつのグループを結成。
グループに対し教員がフォローに入ります。

STEP01
課題の提起

与えられた症例について、それぞれの専門的立場から課題を提起し、課題解決に向けて学修します。

STEP02
課題解決

それぞれの考察を共有してディスカッションを行い、相互に連携できる方法を探ります。

STEP03
発表

学生が各専門職の立場から課題についてまとめ、チームとして発表します。

STEP04
教員による講評

各専門分野の担当教員が、専門家の視点でポイントとなる部分の解説を行います。

チーム医療で習得する強みと学び

学科の垣根を超えた実践的な学び

症例を例に、各学科の学生とグループディスカッション(症例検討)を行います。学んできた知識・技術・コミュニケーションスキルを発揮し、各専門分野の立場から症例について検証・意見交換をグループで行うことで、現場さながらのチーム医療を実践します。

各専任教員によるオムニバス講義

各学科の専任教員がそれぞれ講義を行うオムニバス講義では、他の職種にかかわる知識や役割などを横断的により深く知ることができます。経験豊富な教員から知識をインプットすることで、「チーム医療」の中で自身に求められている役割を再確認します。

コミュニケーションスキルの向上

それぞれの職種で使う技術や役割を理解するため、将来の職種が異なる各学科の学生とコミュニケーションをとるスキルを身に付けます。スキルを活かして他の職種の職務内容を知ることで、「チーム医療」の状況を理解するとともに、その重要性を学びます。

医療現場における「チーム医療」とは?

乳がんの事例から見てみよう!

乳がん(ステージⅡ)の経過例

来院

検査

診療放射線技師
  • マンモグラフィ検査
  • MRI検査
  • CT検査
  • 核医学検査
臨床検査技師
  • 超音波検査
  • 血液検査
  • 病理検査

入院

看護師
  • 看護計画の策定
  • メンタルケア
手術
退院

術後
検査

臨床検査技師
  • 病理組織診断

治療

診療放射線技師
  • 放射線療法
薬剤師
  • 薬物療法

臨床検査技師

臨床検査技師は、病気の診断や治療を目的として、医師の指示の下で各種の臨床検査を行う職業です。「臨床検査」とは、医師が診断する際に患者さんの病気やケガの状態を評価するための検査のことで、問診と合わせて、医師が患者さんの身体の状態を客観的に診るために不可欠なものとなっています。

診療放射線技師

診療放射線技師の仕事は、医師の指示の下で放射線などを用いて検査や治療を行うことです。病院や健康診断などでなじみ深いレントゲン検査も放射線を利用した検査です。放射線の照射は正しく利用しないと人体に害を及ぼす危険性があるため、放射線を使用できるのは専門家である診療放射線技師のほか、医師と歯科医師にしか認められていません。

看護師

看護師は、医師の診断や診療計画に従い、診療や治療の補助、患者さんの身の回りの世話を行う職業です。小さな子どもから妊婦、高齢者まで幅広い年代の人と関わる仕事であるため、さまざまな知識やスキルが求められます。看護に関する専門分野なスキルはもちろん、人とのコミュニケーション能力も重視されます。

薬剤師

薬剤師とは、医薬品のプロフェッショナルとして主に病院などの医療機器や薬局に勤務し、薬の調剤と服薬指導業務を担当する専門職です。処方せんに基づき、患者さんの薬の飲み合わせや重複、またきちんと服薬できているかどうかといったことを管理し、患者さんに正しい情報を伝えることが、薬剤師の役割です。